2017年07月14日

「Firefox 53」が安定版に ~コンパクトテーマを追加

 Mozillaによると、“Quantum Compositor”の導入でブラウザーのクラッシュが約10%削減されるとのこと。Intel、NVIDIA、AMDのグラフィックスカードを搭載するWindows環境がサポートされており、「Firefox」ユーザーの約70%がカバーされているという。

 さらに機能面では、明暗2つの“コンパクト”なテーマが追加された。これは「Firefox Developer Edition」(旧「Firefox Aurora」、「Firefox 54」を最後に廃止)のテーマをベースにしたもので、“アドオンマネージャー”(about:addons)画面の[テーマ]タブなどから有効化可能。ユーザーインターフェイスのサイズを削減して、コンテンツエリアをより大きくとることができる。プライベートブラウジングでも軽量テーマが適用されるようになったのもうれしいポイントだ。

 また、閲覧ページの安全性や許可されている権限をチェックできる“コントロールセンター”のデザインが改善。許可したプライバシー設定をシンプルに一覧できるようになったほか、[×]ボタンを押すだけで簡単に許可を取り消せるようになった。カメラやマイクなどのデバイスが一時的に許可されていると、アイコンが赤く明滅して知らせてくれるのもわかりやすい。また、通知ポップアップも改善されており、許可と不許可を見分けやすいデザインになった。

 そのほかにも、リーダーモードにページの予想読了時間を追加。音声?動画コントロールのデザインが刷新された。新たに開かれたページにメディアが含まれていた場合、そのタブがアクティブになるまで再生が保留されるようになったのもパフォーマンス改善につながるだろう。さらに、Windows版のスタブインストーラーでは、[オプション]画面で32bit版と64bit版が選択できるようになっている。

 なお、本バージョンではWindows XP/Vistaと32bit版Macのサポートが打ち切られた。延長サポート版「Firefox ESR」へ移行すれば、あと1年セキュリティ更新の提供が継続されるという。また、Linux版では“Pentium 4”や“AMD Opteron”以前の古いプロセッサーのサポートが終了している。

 また、本バージョンでは39件の脆弱性が修正されているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が8件、2番目に高い“高”が20件、3番目に高い“中”が7件、最低の“低”が4件となっている。

 「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。  


Posted by kingbest at 17:48Comments(0)

2017年06月30日

Windows 10はCreators Updateでどう変わった?

Windows 10の大型アップデート「Creators Update」が、2017年4月11より始まった。名前からクリエイター向けのアップデートのように思われがちだが、文章作成の効率を上げる日本語IMEの改善、ゲーム動画配信が簡単にできる「BEAM」、Webブラウザー「エッジ」の改善など、アップデートの内容は幅広い。今回は、4月11日に行われた日本マイクロソフトによる説明会で紹介された情報を中心にお届けする。



 マイクロソフトは、現実の風景の上に様々な情報を重ねて表示する“Mixed Reality”(MR)向けのデバイス「ホロレンズ」を発売している。ホロレンズはパソコンにつなげて使うディスプレーではなく、それ自体がWindows 10を搭載して独立して動作するデバイスだ。

 ホロレンズは30万円以上する高価なデバイスで、企業や開発者向けに販売されている。しかし年末にかけて、もっと安価な個人向けのMR用デバイスがエイサーやデルなどから登場する予定だoffice 2016 価格。日本での展開はまだ未定とのことだが、対応デバイスの発売とMRを活用したアプリの登場に期待したい。
ペイント3Dで作って3Dプリンターで出力

 「Creators Update」の目玉のひとつが、3Dグラフィックス作成アプリ「ペイント3D」の追加だ。従来からある「ペイント」とは別アプリで、どちらも利用できる。3Dグラフィックスソフトとしては操作が簡単なのが特徴だ。

 そして、ペイント3Dで作成した3mf形式の3Dグラフィックスのデータを、3Dプリントサービス「DMM.make 3Dプリント」で、実際に立体物として出力できる。DMM.make 3Dプリントに作った3Dデータをアップロードし、それを立体物として出力してもらい、自宅に届けてもらう仕組みだ。医療や自動車の部品開発などでも使われているプロ向けの高性能な3Dプリンターで出力できる。同サイトでは、ペイント3Dを使ったデータ作成方法も紹介されている。

 高額な3Dプリンターを持っていない人でも、自宅のWindows 10パソコンで3Dデータを作り、実際の立体物を作ることができる。初心者や子供でも手軽に3Dプリンターによるモノづくりができるという。
  


Posted by kingbest at 17:07Comments(0)

2017年04月26日

「Windows 10 Creators Update」全貌の見えないアップデート

使う、使わないは別にしても、Windowsの象徴とも言えるスタートメニューについても手が入った。たとえば、タイルをグループ化して分類する以外に、フォルダ的にタイルをまとめることができるようになっている。さらに、スタートメニューにアプリの一覧を表示するかどうかを設定できるようになり、設定しない場合はタイルとしてピン留めしたアプリと、すべてのアプリの表示をトグルで切り替えられるようになっている。

 このように、UXの点では、それなりに新しくなっているのだが、実際、OSとしては何がどのように変わったのかが今ひとつ明確ではない。

 4月になって、Microsoftは、Creators Updateにおいて、デスクトップアプリの高DPIディスプレイ対応の改善を発表している。これについてはAnniversary Updateのときにも一定の進捗があったのだがoffice 2016 価格、今回はそれがさらに進化したかたちだ。

 このように個別に紹介してくれればよいのだが、OSそのものにどのような変更が加えられたのか、グラフィックスはどうなのか、ネットワークはどうなのかといったことがわからない。実際に使ってみた感じでは、以前よりキビキビしているとは思うのだが、いまひとつ、モヤモヤ感がある。

 Insider Previewは、新しいビルドが出るたびに、更新内容の詳細を公表しているし、わかっている不具合を公開してもいる。だが、これらの不具合の出方は、機能の追加によるものだけではなく、もっとローレベルの改変が影響しているように感じられるものも少なくなかった。また、Creators Updateでは、USB Audio Class 2.0 がサポートされるようになったのだが、その詳細についてもよくわからないままだ。

 5月には開発者向けのカンファレンスとして //build/ がシアトルで開催され、そこで数々の技術セッションにおいてWindows 10 Creators Updateの全貌が明らかになるのだろうし、さらには来たるべきRS3の構想もお披露目されるに違いない。

 だが、エンドユーザーは、そのあたりのことを何もわからないままに4月11日以降、順次、OSが新しいバージョンに更新されることになる。エンドユーザーが知らなくてもいいことなのかもしれないが、知りたいユーザーが、新しいWindowsについて知ることができてもいいのではないか。  


Posted by kingbest at 16:19Comments(0)

2017年04月20日

Windows 10の新たなアップグレードコンセプト「Windows as a Service」

■企業側に求められる対応

Windows 10では、今までのメジャーアップグレードとは異なり、年2回のマイナーアップグレードを繰り返していくことで、さまざまな機能が追加されていく形になる。

 企業側でも、こうした形への対応が求められる。年2回のアップグレードとなると、今までのように微に入り細に入りテストをしている余裕はなくなるだろう。基本的に、Windows 10は互換性を重視して開発されているため、新たなアップグレードでも動作する可能性は高く、テスト自体をもう少し軽くしていく必要がある。できれば、自動的に検証を行うようなツールがあると良いのかもしれない。




■企業専用の特殊な提供モデル「LTSB」

 Windows 10 Enterpriseでは、LTSBという特殊なアップデート提供モデルを選択可能だ。LTSBは専用のインストールメディアでインストールされ、年2回の機能更新プログラム(Feature Updates)は提供されずに、継続的に品質更新プログラムが提供される。

 大企業のミッションクリティカルな用途で利用され、安定した同じ環境をできるだけ使い続けられるようになっている。

 ちなみに、LTSBは年1回リリースされ、サポート期間に関しては、メインストリームサポート5年、延長サポート5年の10年間となっている。

 例えば、2015年にリリースされたWindows 10 Enterprise 2015 LTSBはメインストリームサポートが2020年10月13日まで、延長サポートが2025年10月14日まで。2016年にリリースされたWindows 10 Enterprise 2016 LTSBは、それぞれ1年がプラスされる。  


Posted by kingbest at 18:15Comments(0)

2017年04月11日

Windows10の操作テクニック

Windows 10の便利なワザを紹介したい。具体的な例として、僕がどんなシーンで、どんな使っているのかもお伝えするので、知らないものがある人はぜひ試していただきたい。なお、今回のワザはWindows 10環境で説明している。Windows 10以外で利用できるワザも一部にある。


仮想デスクトップで作業とファイル管理を分ける

 Windows 10には「タスクビュー」と呼ばれる仮想デスクトップ機能が搭載されている。仮想デスクトップとは、複数のデスクトップを開いてそれぞれに適宜ウインドーを配置しておき、切り替えながら使う機能だ。画面が狭いモバイルノートの場合、複数のウインドーを画面に並べるのには無理がある。そんなときにはこの機能を利用して、デスクトップを丸ごと切り替えるわけだ。

 僕はこんなに便利なものはないと思うのだが、「いまいちどう使っていいか分からない」という人もいるようだ。僕の場合は、作業用とファイル管理用のデスクトップを別にしている。例えば、ブラウザーを見ながらWordで文書を書く場合、ブラウザーとWordは一つのデスクトップで開く。作業用のデスクトップだ。作業中に過去の書類を探す必要ができたら、別のデスクトップにエクスプローラーを開いて参照する。こちらはファイル管理用のデスクトップ。さらに、メールのやりとりも別のデスクトップに切り替える。このように作業ごとにデスクトップを切り替えることに慣れると、かなり使いやすくなるはずだ。

 デスクトップの切り替えは、タスクバーの「タスクビュー」アイコンをクリックしてもできるが、快適に利用するには、ショートカットキーの活用が鍵だ。タスクビューを開くには、「Windows+Tab」キーを利用する。複数のデスクトップを作成した場合は、「Ctrl+Windows+左右の矢印」キーでデスクトップの切り替えが可能だ。このショートカットを覚えると、使い勝手が一気に良くなったように感じるだろう。  


Posted by kingbest at 17:11Comments(0)