2017年04月26日

「Windows 10 Creators Update」全貌の見えないアップデート

使う、使わないは別にしても、Windowsの象徴とも言えるスタートメニューについても手が入った。たとえば、タイルをグループ化して分類する以外に、フォルダ的にタイルをまとめることができるようになっている。さらに、スタートメニューにアプリの一覧を表示するかどうかを設定できるようになり、設定しない場合はタイルとしてピン留めしたアプリと、すべてのアプリの表示をトグルで切り替えられるようになっている。

 このように、UXの点では、それなりに新しくなっているのだが、実際、OSとしては何がどのように変わったのかが今ひとつ明確ではない。

 4月になって、Microsoftは、Creators Updateにおいて、デスクトップアプリの高DPIディスプレイ対応の改善を発表している。これについてはAnniversary Updateのときにも一定の進捗があったのだがoffice 2016 価格、今回はそれがさらに進化したかたちだ。

 このように個別に紹介してくれればよいのだが、OSそのものにどのような変更が加えられたのか、グラフィックスはどうなのか、ネットワークはどうなのかといったことがわからない。実際に使ってみた感じでは、以前よりキビキビしているとは思うのだが、いまひとつ、モヤモヤ感がある。

 Insider Previewは、新しいビルドが出るたびに、更新内容の詳細を公表しているし、わかっている不具合を公開してもいる。だが、これらの不具合の出方は、機能の追加によるものだけではなく、もっとローレベルの改変が影響しているように感じられるものも少なくなかった。また、Creators Updateでは、USB Audio Class 2.0 がサポートされるようになったのだが、その詳細についてもよくわからないままだ。

 5月には開発者向けのカンファレンスとして //build/ がシアトルで開催され、そこで数々の技術セッションにおいてWindows 10 Creators Updateの全貌が明らかになるのだろうし、さらには来たるべきRS3の構想もお披露目されるに違いない。

 だが、エンドユーザーは、そのあたりのことを何もわからないままに4月11日以降、順次、OSが新しいバージョンに更新されることになる。エンドユーザーが知らなくてもいいことなのかもしれないが、知りたいユーザーが、新しいWindowsについて知ることができてもいいのではないか。  


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2017年04月20日

Windows 10の新たなアップグレードコンセプト「Windows as a Service」

■企業側に求められる対応

Windows 10では、今までのメジャーアップグレードとは異なり、年2回のマイナーアップグレードを繰り返していくことで、さまざまな機能が追加されていく形になる。

 企業側でも、こうした形への対応が求められる。年2回のアップグレードとなると、今までのように微に入り細に入りテストをしている余裕はなくなるだろう。基本的に、Windows 10は互換性を重視して開発されているため、新たなアップグレードでも動作する可能性は高く、テスト自体をもう少し軽くしていく必要がある。できれば、自動的に検証を行うようなツールがあると良いのかもしれない。




■企業専用の特殊な提供モデル「LTSB」

 Windows 10 Enterpriseでは、LTSBという特殊なアップデート提供モデルを選択可能だ。LTSBは専用のインストールメディアでインストールされ、年2回の機能更新プログラム(Feature Updates)は提供されずに、継続的に品質更新プログラムが提供される。

 大企業のミッションクリティカルな用途で利用され、安定した同じ環境をできるだけ使い続けられるようになっている。

 ちなみに、LTSBは年1回リリースされ、サポート期間に関しては、メインストリームサポート5年、延長サポート5年の10年間となっている。

 例えば、2015年にリリースされたWindows 10 Enterprise 2015 LTSBはメインストリームサポートが2020年10月13日まで、延長サポートが2025年10月14日まで。2016年にリリースされたWindows 10 Enterprise 2016 LTSBは、それぞれ1年がプラスされる。  


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2017年04月11日

Windows10の操作テクニック

Windows 10の便利なワザを紹介したい。具体的な例として、僕がどんなシーンで、どんな使っているのかもお伝えするので、知らないものがある人はぜひ試していただきたい。なお、今回のワザはWindows 10環境で説明している。Windows 10以外で利用できるワザも一部にある。


仮想デスクトップで作業とファイル管理を分ける

 Windows 10には「タスクビュー」と呼ばれる仮想デスクトップ機能が搭載されている。仮想デスクトップとは、複数のデスクトップを開いてそれぞれに適宜ウインドーを配置しておき、切り替えながら使う機能だ。画面が狭いモバイルノートの場合、複数のウインドーを画面に並べるのには無理がある。そんなときにはこの機能を利用して、デスクトップを丸ごと切り替えるわけだ。

 僕はこんなに便利なものはないと思うのだが、「いまいちどう使っていいか分からない」という人もいるようだ。僕の場合は、作業用とファイル管理用のデスクトップを別にしている。例えば、ブラウザーを見ながらWordで文書を書く場合、ブラウザーとWordは一つのデスクトップで開く。作業用のデスクトップだ。作業中に過去の書類を探す必要ができたら、別のデスクトップにエクスプローラーを開いて参照する。こちらはファイル管理用のデスクトップ。さらに、メールのやりとりも別のデスクトップに切り替える。このように作業ごとにデスクトップを切り替えることに慣れると、かなり使いやすくなるはずだ。

 デスクトップの切り替えは、タスクバーの「タスクビュー」アイコンをクリックしてもできるが、快適に利用するには、ショートカットキーの活用が鍵だ。タスクビューを開くには、「Windows+Tab」キーを利用する。複数のデスクトップを作成した場合は、「Ctrl+Windows+左右の矢印」キーでデスクトップの切り替えが可能だ。このショートカットを覚えると、使い勝手が一気に良くなったように感じるだろう。  


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